「パタゴニア」というアウトドア衣料品の老舗を創業したイオン・シュナイダー氏が世界中で注目を浴びている。世界各国に展開している支社はすべて海のそば。日本では確か逗子海岸。社員をサーフィンに行かせるためだ。「LETS MY PEOPLE GO SURFING」彼の出した本のタイトル。78歳になった今もこよなくサーフィンを愛している。非上場であるため彼のパタゴニアの財務データは公開されていないが年商は50億円。彼の思想は世界中の経営者に多大な影響を与えている。

 彼は環境活動家ではなくビジネスマンであると自負する。どんな立派な活動も利益を生まなければ「単なる遊びだ」とも言い切る。さらに「道徳のない経済は犯罪」、「経済のない道徳は寝言」といった二宮尊徳とも似ている。

 野鳥の会を代表する環境原理主義者は今、酒田の風力発電所建設などで、クロマツ林やコアジサシなどの野鳥を守れと声高な発言をしている。彼らには経済のない道徳でしかないので単なる寝言でしかない。また原発に依存する経済は「道徳のない経済」であり犯罪そのものであります。

 イオン・シュナイダー氏の目標とするのは[100年後も持続可能なビジネス]。特に死滅した地球の上でのビジネスは成り立たないと売上高の1%か利益の10%どちらか多い方を環境保護団体に寄付をしている。私どもも大いに参考にしたいものだ。さらに今世間を跋扈している環境活動家や経営者など大いに学ぶべきである。

 当協会はよって太陽光、風力、バイオマス、小水力などの再生可能エネルギーの普及に努め「人類の持続可能な経済」の実現のために努力をしたい。

(一社)山形県グリーンエネルギー協会
代表理事 荒井 正幸