山形県内には、特別豪雪地帯に指定されている市町村が17ある。そのほとんどで、高齢化率は40%を超えている。冬の除雪や通院など、雪国で暮らす高齢者の負担は、年々重くなっていると感じている。免許を返納すれば、通院や買い物の足を失ってしまう。かといって、雪道の運転を続けることにも不安が残る。こうした声を、協会の活動を通じて何度も耳にしてきた。

この課題を解決する鍵になると私が考えているのが、自動運転と遠隔医療である。ただし、これらの技術を山形のような地方で実用化するには、5G基地局などの通信インフラを支える、小型のデータセンターが欠かせない。

一方で、データセンターには大きな課題もある。大量の電気と水を必要とすることだ。だからこそ私は、遠くから高い電気を送電線で買うのではなく、地域に豊富にある太陽光や地熱、水力、風力といった「限界費用ゼロ」の再生可能エネルギーで、データセンターの電力を賄うべきだと考えている。さらに山形には、冬になれば大量に降り積もる「雪」という資源がある。この雪の冷たさを冷房に活用できれば、電力消費をさらに抑えられるはずだ。

そこで、2026年10月23日(金)、「雪国データセンターセミナー」を開催することになった。講師には、北海道美唄市で積雪の冷熱を活用したデータセンター運営に取り組む、株式会社雪屋媚山商店 代表取締役社長の本間弘達氏を迎える。豪雪地帯という、これまで山形の弱みとされてきた特性を、次世代インフラを支える強みに変えるヒントを、ぜひ多くの方と共有したい。
興味のある方は、ぜひ参加してほしい。